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掛軸とは

中国より伝わり、多くの表具師によって研究伝承され、日本の生活様式によく調和し、さまざまな行事や、季節ごとの掛け替えを楽しみながら、日々の生活の中にゆとりや四季の移ろいを感じることができる日本独特の美術工芸品です。

掛軸の各部名称

掛軸のしまい方・保存

◆掛軸のしまい方

 

  • 柔らかい羽ぼうきで軽くほこりを払います。

 

  • 矢筈を右側に立てかけ、軸先を持って上の一文字の所まで巻き上げてから、掛けた時と逆の要領で、矢筈で釘からはずします。
     

  • 畳の上で風帯を折り目通りにたたみ、軸をやや柔かめに巻き、掛緒を右図の要領で巻いて、柔かい紙に包み軸箱に収納します。

◆軸緒の巻き方と軸箱への収納

◆掛物の保存

 

湿気の多いところに置いておくと、カビが生えてしまうことがあります。秋の晴天の時を選んで、時々虫干しをしてください。掛け箱もかるく陰干しいて、乾いた布でふいて軸を収納します。

ナフタリンや樟脳はシミの原因となりますので、専用の防虫香を利用して下さい。

 

水やカビのシミは、放置するととれなくなります。また折れシワなども、修理・仕立直しが必要になりますのでお気を付けください。

 

 

掛け軸を長持ちさせるコツは「定期的な掛けかけ」です。

長く掛ける場合でも、
2~3ヶ月ほど掛けたら一度片付けて休ませましょう。
 

また、使わない掛け軸も一年に一回は虫干しを兼ねて掛けるようにしましょう。できれば、一年に2回程度、春・秋の晴れた日に虫干し(室内に掛ける)をして下さい。

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